2013年10月1日火曜日

分析011



今回は、今後しばらくの間、メインテーマとなる改善のロードマップが見えた意味で大きかったと思います。そのロードマップについては以下の通りです。

(1)構えで(両脚股関節が割れた上で)前脚の膝が内に入る形を作る。

(2)構えで前脚の膝が内に入る事で、始動時の後ろ戻りと、ステップの中で前脚の膝が内に入る動きが無くなる。

※(2)の結果として、始動からインパクトが速くなり、そのぶん、始動のタイミングを遅らせる事が出来るようになる。

(3)前脚股関節が割れた状態で着地出来るようになる。

(4)前脚股関節の割れ〜絞りが上手く使える。

(5)前脚股関節の絞りが使える事でスイングがタイトになる。

(6)前脚軸が効くので、試合でも巻き戻しが出来るようになる。

※)結果としては、スイングがタイト(≒インサイドアウト)になり、インハイと高めの速球に強くなる。(その結果、始動のタイミングを遅らせる事が出来る。)また、試合でも巻き戻しが出来るようになるし、始動時の後ろ戻りが無くなれば、それも始動のタイミングを遅らせる上で有利に働く。

また、今回、新しくお伝えした技術、重視した技術は以下の通りです。

(1)正しい両脚のライン(割れたうえで膝の向きが違う)

(2)後ろ脚を割り、前のラインに体重を流し、それを前脚のアウトエッジ側で受ける構えでの立ち方

(3)ボトムハンドで下から支え、トップハンドで上から掴むための上半身の形

(4)試合などにも適用出来る構えの作り方

(5)正しい首の角度

(6)グリップを余らして、両手を密着させない事で、構え全体を良くする

ただ、現在行われている試合の中で、結果を出す事と、上記の内容を追求していく事は、完全に一致する必要は有りません。(一致するに超した事は無いですが。)試合で、その時々で最も結果が出る打ち方は、刻一刻と変化するので、その時々での柔軟な対応が必要になります。その事については理解した上で試合に臨んでください。

なお、今回の練習の中で気がついた事は以下の点です。

(1)長いスパンで見ると、やはり右投げ左打ちに特有の課題として、左脚と左腕の力を使えるようにしていく必要が有る。そのためには、短く重いバットを使って捻りを深く取った構え(捻る事で後ろ脚股関節が大きく割れて、タスキラインが引き伸ばされる)からスイングする練習が重要になる。

(2)バットを回してから振る練習の中で、スイングのキレが増していた。これも長いスパンで考えた時、スイングのしなやかさと身体のキレを保つために必要となる練習と考えられる。

(3)腰を反って腸腰筋をストレッチした後、クラウチングの構えを取ると、アウトコース低めを上手く拾えそうなスイングになった。この辺は、今回新しく行った構えの作り方を取り入れていく事で恒常化できるかもしれない。

(4)後ろ戻りのそもそもの原因として、左脚よりも右脚の方が力が強いという事も考えられるので、左脚のトレーニングを重視した方が良い。

(5)左でも右と同じような捻り方が出来るようになるために、割れ絞り系の体操を行い、身体を捻って左脚股関節を割る形を練習していく必要が有る。(深く割って、可動域を少しでも拡げていく)

(6)前脚股関節を割った状態からパンチを打つ体操をやってもらった時、左脚と右脚の機能差が大きく見られました。左脚の機能性が低ければ、始動時に後ろ戻りが起きる原因にもなり得ます。バット割れ絞り体操で左脚メインにするやり方等を行って左脚の機能性を高めて行くと良いでしょう。始動時の後ろ戻りが有ると、始動してからインパクトまでの時間が長くかかる事になり、そのぶん早く反応する必要が生じるので、投手との対応関係上も不利になります。



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