2013年9月12日木曜日

分析007

次回の動画投稿は9月19日(木)前後を目安にお願いします。最終期限は9月26日(木)となります。


今回は、良い感じです。

やはり、まずこのくらい(若干荒く見えるくらい)振れて、ナンボと言う感じがします。

今回は、林さんの良いケースの特徴が出ています。それを以下の動画に集めました。


全て、捻りを入れて、肘が挙って、後ろ脚股関節がしっかり割れています。

この状態で構えると、タスキラインが伸びるのでトップハンドの力が使えるし、後ろ脚股関節が割れるので、後ろ脚の力(股関節伸展の力)が使えます。

つまり、左打者の場合は、左脚と左腕の力が使いやすくなると言う事です。これは左の力が弱い、右投げ左打ちの選手にとって重要な事です。右利きの場合は特にそうでしょう。


筋肉と言うのは、鍛えられていない場合、良い意味でも悪い意味でも柔らかいものです。この場合、だいぶ引っ張らないと力を発揮してくれません。ですから例えば、右投げ右打ちの選手が、左打ちに取り組み始めた初期などは、(オートマチックステップの場合)
相当、捻って肘を高く挙げて、後ろ脚股関節を割らないと、身体の力を使い切れないでしょう。実は、これは自分自身でも経験が有ります。左打ちの練習をし始めた時、最初の方は特にそうでした。

しかし、筋肉は鍛えると強くなり、良くも悪くも硬くなっていきます。そうなると、少し引き伸しただけで力を発揮出来るようになります。つまり、硬いゴムと柔らかいゴムの違いです。ですから、これも経験談ですが、最初の方はかなり捻らないと思い切り振れなくても、じょじょに力がついて、筋肉が硬くなってくると、それほど捻らないでも振れるようになります。

ただ、最初から綺麗な形で振ろうとして、捻らなければ、いつまでたっても力がついて行かないと言う事です。

なので、林さんの場合も、もっと振って行くと、時間の経過とともにあまり捻らなくても力が出るようになっていくでしょう。そうした頃に、力強さと形の良さが共存して、打撃フォームが完成の域に達するということです。ただ、それはまだ数年以上後の事だと思います。

いずれにしても、特に、右投げ左打ちの選手にとって、動画のエリック・キャロスのような構えで打つ事は難しいということです。


バリー・ボンズがこの構えで打てるのも、左投げ左打ちの特性が出ていると言えるでしょう。



ただ、試合で捻って打つと打ちにくい場合、練習で捻りを強調したスイングを重視して、試合ではあまり強調しないのも一つの方法です。

例えば、捻って打つ練習を繰り返した後だと、捻らないで構えても、そこそこ力が出るようになっている事がわかります。つまり、捻って名一杯筋肉を使う事で、筋肉が強くなり、硬いゴムに近づき、捻らなくてもパワーが出ると言う変化は一日という短いスパンでも起こる事です。それを日々の練習の中で利用すれば良いのです。

いずれにしても、まだしばらくは、綺麗なまとまった形では身体の力は使い切れないと思います。ですので、基本的にはカルロス・デルガド(右投げ左打ち)のようないかつい感じのフォームでスイングを作って行った方が良いでしょう。最後、試合でどう打つかと言うのは、また少し別の問題です。


肘を挙げる事については、山下さんの記事も参考にしてください。

写真)肘を高く挙げて、後ろ脚に体重を乗せて構える事で、左脚、左腕の力を使う事を重視した、右投げ左打ちのカルロス・デルガドの構え。(もちろん、オートマチックステップの構えでは、左脚には、乗せる事よりも、割る事を重視します。)

今回は以上です。

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